「ZABADAKカバー大会」ありがとうございました

  • 2016.11.22 Tuesday
  • 19:09

去る2016年11月19日、こちらの記事でお伝えしておりました「ZABADAK30周年ファン有志カバー大会」が開催され、無事終了いたしました。

岩本町Tokyo Eggman Eastにお集まりいただきました皆様、本番直前までご声援を下さいました皆様、出演陣・ゲストの皆様、そしてこの大規模なイベントを企画・主催・運営と奔走してくださったすべてのスタッフの皆様、

お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

 

ようやっと終演後の疲労が癒えつつある今(割と遅い)、当日のことを思い出しながら、セットリストを振り返って感想などしたためたいと思います。

 

開場到着後から緊張、興奮、吉良さんへの気持ち、いろいろな感情がないまぜになっていました。

リハーサルで聞こえてくる皆様の演奏・歌声に「ZABADAK」「吉良知彦」の遺伝子を感じ取り、本番前から泣きそうでした。否、実際泣いていたと言っても過言ではない状態でした。涙がこぼれるのを必死で留めていただけで、そしてそれはほとんど無駄な抵抗だったと思います。

関係者席として後列側に席をとっていていただいたのですけれど、そのような状態でみなさんの演奏を聴くのが怖くて、吉良さんの遺伝子の波に真正面からさらされるのが怖くて、それで泣き出すのが怖くて、楽屋から出ていけませんでした。泣いてしまっては、この日のために整えた声も鼻声で台無しになるし、せっかくの舞台化粧も流れ落ちてしまいます。

……そんなわけで、楽器・機材でいっぱいの楽屋の中、いつまでも居座るのはよくないとわかっていながら、私は鏡の前の椅子から立ち上がることができないまま、本番が始まりました。

 

1.qua-qua(Vo,Gt)

「ここが奈落なら、きみは天使」「河は広くても」

 北海道からいらした夫婦ユニットさん。なんとZABADAKを通じて知り合いご結婚に至ったという“ザバ婚”ご夫婦であります。なんてうらやましい!
 のっけから最新アルバムの表題曲とラストトラックの曲ということで、涙腺的な意味ではもはやここから殺しにかかってこられた気分でありました。案の定、抵抗むなしく私の涙は頬を伝いました。あたたかかったです。

 

2.shijyu(Vo+Gt)

「かえりみち」「let there be light」

 楽屋にて、「ギター歴2年だけどソロで来ちゃいました」とはにかんで笑うお姿に驚愕しつつも、その様子がとても幸せそうだったのをよく記憶しています。
 そのおしゃべりの様子と歌声のギャップたるや。
 このへんで意識が混濁し始めます。非常にまずい状態であることを自覚していないまま時間が流れていきます。

 

3.竹下佳秀(Vo+Gt)

「点灯夫」「星の約束」

 こちらもソロでご参戦の方でした。この日のためにルーパーを買って挑んだというMCに意気込みを感じました。深みのある素敵なお声でした。

 

 竹下さんが演奏しておられるあたりで、「まだ出番まで時間があるのに、数少ない楽屋の椅子にいつまでも座っているわけにはいかない。いい加減客席へ行かなくちゃ」と思い、意を決して立ち上がったところ、視界がぐるんと回りそのまま前のめりに転倒。

 その場に居合わせた皆様にはたいへんご心配とご迷惑をおかけいたしました。たいへん申し訳ありませんでした。タオルや簡易枕を貸してくださった麗しきお嬢様方、更衣スペースで休ませてくださったスタッフ様、本当にありがとうございました。

 

 今までの自分であればここで長時間潰れているところでしたが、私はその時の自分の何がまずかったのかをすぐに理解しました。

泣くまい、泣くまいと思うからつらいのです。汚い例えで申し訳ないんですが、極端な話、排泄物と似たようなものです。絶対に泣かないぞと我慢するから、思い詰めるから身体に良くないし、倒れたのです。

 心配して様子を見に来た萌々子さん、白亜さんにもその旨を伝え、「出番までには調子を戻す」と約束。そして開き直り、私はもう流れる涙をとどめないことにしました。お化粧はいくらでもリカバリできます。多少鼻声になっても、見逃していただけるようなあたたかい場です。

 そう決めた瞬間から、私の心と体は急速な回復を始めました。

 

4.風の人(Vo+Gt)

「空ノ色」「遠い音楽」

 またまたソロの方です。重厚感のある低く渋い声をお持ちで、ゆえに今回の演奏曲のキー選びでは非常に悩まれたのだとか。

 そんなお声で繰り出される遠い音楽のインパクトたるや!そして、次ユニットさんへ向けて仕込まれる伏線……。

 

 この辺で調子が復活。感謝の書き置きを残し、メンバー2人が待つ客席に向かいます。もう大丈夫。そんな確信がありました。

 

5.Jalan Jalan(Vo,Gt,Cajon)

「遠い音楽」「休まない翼」

 伏 線 回 収 。諸都合によりまさかの2連続「遠い音楽」という事態に。が、誰が奏でて歌っても良い曲は良いものです。ギターさんのドヤ顔〆が最高でした。w

 ボーカルさんに曰く「他の2人はザバを知らなかったけど覚えてもらいました」。その姿勢を見習いたい。うちらも次はメンバー増やすぞ。

 

6.fleur* feat. Catol(Vo+Kb,Gt)

「アジアの花」「Psi-trailing」

 照明が花京院カラー!(そこか)ちょうどキーボードの女性の髪飾りが見える位置に座っていました。お花でしょうか、可愛らしかったです。

「アジアの花」の詞中に“昼の月”というフレーズが出てきて、新居昭乃さんも聴いている身としてはニヤリとせずにおれませんでした。

 

7.桜組(Gt,Gt,Kb,Kh+Andess)

「桜」「グスコーブドリの伝記」

 ファン大先輩の白亜さん「この桜っていう曲はね……(曲の構成を教えていただく)」

 ザバ2年生の私「頭おかしい……」(※褒めてます)

 桜組さんの演奏を聴いた私「なぜ実行に移せた」

 

8.客席参加セッション1(Gt,Kb,Bs,Andes,Rec,Ch)

「風の巨人」

 客席を巻き込んでの大型セッション企画「風部」を今こそここに!の第1弾。適当に声をあげたりハモったりしておりました。意外と何とかなるものでした。……ハイ、披露する曲のことでいっぱいいっぱいで予習してなかったのです……

 でも予習ほぼなしでも混ざれるお気楽さ、あたたかさ、心地よいものでした。受け皿の大きさを実感。

 

 ここで休憩時間を挟みます。休憩あけ一発目の我々といたしましてはあんまり休まらなかったようなwでも、時間をいっぱい使って心の準備をできたので助かりました。……私はひたすら動き回ったりシャドウボクシングしてた気がします。

 

9.bywyd -ビウィッド-(Vo+Gt,Vo,Vo)

「樹海-umi-」「旅の途中」

 私達でーーーーす!!

 がんばった!がんばったよ!!考えてたMCがぜんぶ吹っ飛んだけど、今までで一番の歌と鈴(w)を披露できました!選曲理由等、詳しくは「続きを読む」にて。

 

10.南りこ×ヒースと月夜の音楽隊(Vo,Gt,Acc)

「ガラスの森」「Tin Waltz」

 ガラスの森が好きなので、この場で聴けてとっても嬉しかったです!ここぞとばかりにライラライラララライ言ってました。「ZABADAKの曲って難しいですよね」と言いつつばっちり歌いこなすボーカルさん、恐るべし。

 そして私、もう出番が終わったのでこの辺ではっちゃけだします。やんややんや。

 

11.Aquarism(Vo,Gt)

「遠い音楽」「Psi-trailing」

 前述の通り何も気にすることがなくなったので、3度目の遠い音楽で遠慮なく泣きました。(隣席の萌々子さんに背中をさすられた記憶……)とてもリラックスして聴くことができました。

 終演後にボーカルのお嬢さんと楽屋でお写真撮っちゃったぞ。うへへ。でも私の髪型が崩れていたので恥ずかしいぞ!

 

12.color of the day(Vo,Vo,Gt,Kb,Ch)

「満ち潮の夜」「急がないであわてないで」

 鎌倉から参戦の幼馴染5人組さんです。MCにてメンバーさん同士の結婚発表が!またザバ婚か!おめでとうございます!末永くお幸せに!!紹介されるおふたりの照れ笑いがとても可愛らしかったです。

 私、急がないであわてないでの歌詞、とても好きなんですね。やっぱり泣きました。生き急がなくても大丈夫、オッケイ、って言ってもらえるのが嬉しい気持ちになるのです。

 そしてザバならおなじみ「ライライ」タイムで次の次の出番の「らいらっく」さんのユニット名をさりげなく(?)織り込む粋な演出。クスッとしました。

 

13.ヘリオトロープ(Vo,Kb)

「TRUTH」「相馬二遍返し」

 出演者さんの中で唯一面識のあった高坂夏海さんがボーカルを務めるユニットでした。高坂さんの力強く芯のある歌声を知っていたので、それだけにたいへんわくわくしながら出番を心待ちにしていたのですが

 圧巻でした。

 文字通り、開いた口が塞がりませんでした。

 期待していたそれ以上のレベルで真正面から撃ち返された気分です。気さくにご挨拶してくれた高坂さんの、相馬二遍返しの時の鬼気迫る表情、忘れられません。「ライブで小峰さんに惚れましたね」とのコメントがありましたが、ほんとに、小峰さんボーカルの遺伝子を正しく受け継ぐ方だと思います。

 ……そして合わせたのは本番当日の朝が初だったというこばひっさん、ほんとにお疲れさまでした。お見事でした。

 

14.らいらっく(Vo,Vo+Gt,Gt,Kb)

「雲の言葉」「この空で会えるよう」

 蒸し返すようで恐縮なのですけど、こうなった今となっては、どちらもやはり聞いていて泣かずにはいられない歌詞です。身を屈めて眼鏡を外して、存分に号泣しました。泣いても泣いても涙って枯れないものだなあ。

 

15.客席参加セッション2(Gt,Gt,Kb,Bs,Andes,Ch)

「POLAND」

 風部その2!しかし前2組の衝撃が抜けきらぬ私は「ハッ!」でたびたび乗り遅れる羽目に。w

 

16.ゲストコーナー

松本リョウスケ、木村林太郎

「遠い音楽」「豊饒祝歌」

日比谷カタン、松本リョウスケ、木村林太郎

「Wonderful Life」

みとせのりこ(シークレットゲスト)、日比谷カタン、松本リョウスケ、木村林太郎

「夢を見る方法」「二月の丘」「五つの橋」

 座っていた席がたまたま冷房が直撃する場所で、ちょっと身体がつらくなったので一時的に外出し避難していました。で、戻ってきたらWonderful Lifeだったのでまあ泣いたよね。この曲、吉良さんの報せを聴いた時に白亜さんから勧めていただいて、実際に聞いたらものすごい勢いで涙した作品なんです。

 日比谷さんのMCがクセになるゲストタイムでした。あとみとせさん、ね、ザバのファン歴長い白亜さんをして「上野さんの生き写しかと……」と言わしめた美しいボーカル。いわゆる再現度の高さみたいなものとも違う何か、でした。

 皆さん吉良さんとよく共演されてらした錚々たる面々なのですけど、それでも「殿上人!!」みたいな壁は一切感じず、ステージがアットホームであったのは、ゲストの方々もまた「ZABADAKのファン」であり、そういった意味ではあくまで一参加者であり、同じ立場であったからだと思います。それを踏まえて拝むしかない。

 

17.ゲスト+参加者セッション

「Easygoing」

 “どんどん速くなる曲”。w 客席の皆さんもクラップで煽る煽る。場が最高にあったまった一瞬でした。めっちゃ楽しかった!!

 加速してゆく汽車に乗ってどこかへ旅立つような、そんな高揚感に包まれていました。胸がいっぱい。

 

18.アンコール

「遠い音楽」

 まさかのアンコールにみとせさんが一言「最後に、みんなで遠い音楽歌おっか」。

 ……いい〆でした。ほんとに。通算5度目の遠い音楽、ブワァァ泣きました。みなさんと一緒に歌おうとしたがまともに声にならない。水分不足が懸念されるレベルで涙を流しました。感動をありがとう。

 

 

 笑って泣いて、忙しい一日でした。

 会場は終始和やかであたたかい空気に包まれており、音響も非常に素晴らしく、bywydといたしましては、アウェイながらも実家のような安心感を覚えていました。

 幾度となく「遠い音楽」を聴くことになるレアな一日でもありました。学生の部活の発表会や大会で演目が被ると戦々恐々とすることがありますけれど、曲被りごときでは殺伐としない、平和で愛にあふれた世界があることを知りました。何よりも衝撃だったのは、同じ曲であっても、楽器編成・アレンジ・ボーカル違いでバラエティに富み、聴いたすべての「遠い音楽」に飽きが来なかったことです。名曲の名曲たる所以、懐の深さなのかもしれません。

 ここ数ヶ月で「聴いたら絶対に泣いてしまうから」と遠ざけていた、心の琴線に触れすぎて聴けずにいたこの曲、ようやっと向き合うことができそうです。

 

 あらためて、本番に至るまで力を尽くした皆様、あの場に集った方、事情あって集えなかった方にも、深く感謝の念を述べたいと思います。ZABADAKを愛するすべての方に。

 ファンとしては新参者もいいところの私ですが、であるからこそ今後もZABADAKの世界に触れ、学び、知り、感じ、それを後々に伝えたい、生きたいと、強く思っております。……私もZABADAKの遺伝子たりうる人間に、なれるといいなと。

 ありがとうございました。

 

 bywydの演奏曲については続きにて。

 

 

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11/19(土)「ZABADAK30周年 ファン有志カバー大会」に出演します+吉良知彦さんのこと

  • 2016.09.14 Wednesday
  • 12:35

ZABADAK30周年の節目にあたって、ファンの有志の方により開催されるカバーライブイベントです。

 

◆ZABADAK30周年 ファン有志カバー大会

公式サイトはこちら

公式twitterアカウントはこちら ←最新情報はこのアカウントでチェック!

※あくまでファン有志のイベントのため、ZABADAK公式へのお問い合わせはお控えください。

 

2016/11/19(土)

入場・開始時間未定(9月14日現在)中途入場・退場可

会場 岩本町Eggman tokyo east

→〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-6-12 曙ビルB1

TEL:03-5829-6400

※ホームページにてたいへん懇切丁寧にアクセス方法を記載してくださってます。ぜひご参考になさってください。

スペシャルゲスト 木村林太郎、日比谷カタン、松本リョウスケ

 

吉良さんが「風部」と呼んでいた、客席参加型のセッションも予定しています。ぜひリコーダーやアンデスを持ってお越しください。

曲目:「Poland」「風の巨人」(予定)

 

【!】チケットは完売しました(予約のみ)

予約満席となったため、現在は受付を終了しています。
【出演者】
※全16組。敬称略。公式参加者リストも併せてご覧ください(ユニット名、曲目、楽器構成などはすべて暫定とのことです)
桜組
らいらっく
竹下佳秀
風邪の人
shijyu
Jalan Jalan
南りこ×ヒースと月夜の音楽隊
赤井企画
color of the day
Aquarism
fleur* feat.Catol
ヘリオトロープ
bywyd -ビウィッド- ★私の所属するバンドです。
コンドー
qua-qua
Mystic Successor's
******
私甘えびは「bywyd -ビウィッド-」というグループ名で、日頃お世話になっております月代白亜さん藤本萌々子さんのお二方とともに、この大会のための期間限定バンドとして出演します。白亜さんがギターを奏でつつ、3人が2曲でそれぞれに歌います。

参加者リストでは「暫定」とされておりますが、私達はこの2曲で参加することに決めました。

余談ですがこの「ヘリオトロープ」のボーカルの高坂夏海さん、高円寺のバーで知り合った出会ったたいへん歌のうまいお姉さんでして(力強い歌い上げに圧倒されました)、個人的に楽しみにしております。

 

ちなみにバンド名の「bywyd」ですが、これはウェールズ語で「生命」「生活」、英語でいうところの「life」を意味する言葉のようです。

……google翻訳に頼りました。はい、名付け親は私です。どうしても「生命」を意味する単語が欲しくて、自動翻訳アプリを駆使して必死でいろんな言語に置き換えてみたところ「bywyd」に辿り着き、お二人に候補として提案した次第でした。また、ご本家zabadakの左右対称っぽい綴りにも少々あやかったつもりです。畏れ多いことながら……。

 

予約チケットはなんと即日完売とのことで、この記事もほんとのほんとに「お知らせ」になってしまうのですが……

もしこの画面の向こうでチケットを手にしている方がこれを読んでくださっていたなら、ぜひ当日会場でお会いしましょう。よろしくお願いいたします。

萌々子さんもこのようにおっしゃってますし、私も白亜さんも同じ思いでありまして、何かの折に再びこのメンバーで、この2曲を、いつかどこかで披露できればと考えております。今のところその「別の機会」の予定は未定ですが、その時はよろしくね。

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「UTAU FESTIVAL!!」ありがとうございました

  • 2016.04.10 Sunday
  • 13:15
 去る2015年12月19日、こちらの記事でお伝えしておりましたライブイベント「UTAU FESTIVAL!!」が開催され、大盛況のもと無事閉幕いたしました。
 同時進行で別件が立て込んでおり、終演後すぐに筆を取れずにいましたが、この頃ようやっと気持ちの整理がつきはじめ余裕が出てきたので、年度が変わった今というたいへん遅れをとるかたちではありますが、このライブのことをブログにしたためたいと思います。

 改めて、遅くなりましたが、当日お越しいただいた皆様へ御礼申し上げます。ありがとうございました&お疲れさまでした。
 今回私はサブステージで「ぱんだあめ」のボーカル、メインステージで「楽団ハルモニア」のコーラスとして出演しておりました。セットリスト解説を含め、両バンドでのことを書いておきます。

◆ぱんだあめ
 ギターとキーボードを担当したバンドリーダーのDEZさん、もう一本のギター担当のいーちゃんP、エレキバイオリン担当の霧島柚衣(きりしまゆうい)さん、そしてボーカルの私の4人から成るふしぎ編成のバンドです。パーカッションがいなかったので、リストベルをシャンシャンしながら歌いました。(ちなみに使ったのはこれ
 ボーカルのスカウトが難航していたらしいところDEZさんから声をかけていただき、私はその時点で既にハルモニアでの出演が決まっていたため迷ったのですが、折しもお誘いを受けたその日は「アイドルマスター シンデレラガールズ」アニメ第21話の放送日でした。アーニャちゃんがプロジェクトクローネへの参加を決断したという前回の展開があった上で、この日はソロ活動をした未央ちゃんと新田さんの真意に触れられ、未央ちゃんに背中を押された渋谷さんもまたトライアドプリムス加入を決意するお話です。
 その流れの中で神崎蘭子ちゃんが語った「挑戦することは楽しい」「新しいこと、いつもと違うことは冒険である」という言葉が、とても強く印象に残りました。
 この蘭子ちゃんの言葉に力をもらい、次の日に「お手伝いさせてください」とお返事をした次第です。
 衣装はバンド名にちなみモノクロで統一しました。フリル服のお店「リフル」さんでブラウス(※2016/4/9現在完売しています)、コルセットスカートを揃え、ミニハット、手袋などの合うような小物を調達しました。憧れのラウンドトゥ靴もこの機会に買っちゃったりなんかして。少しは見栄えがしたでしょうか?
 MCにおけるふるまいのなんやかんやは「UTAU界の安倍菜々」を目指した結果です。気分はアイドル!あの日出演した女性陣の中では年長の方だったと思うんですが、これに関しては一番キャピキャピしていた自信があります。キャハッ☆
 歌だけでなくパフォーマンスでも好評を頂けたのがすっごく嬉しいし、励みになりました。普段は緊張しいで引っ込み思案なのですが、ステージの上では割とアグレッシブに客席とコミュニケーション取れるようになっちゃうのかもしれません。
▽セットリスト▽
1.理想絵図
作詞・作曲:ナノリータP 唄:健音テイ コーラス:kuusっぽいど

 2013年夏に出演したUTAUnionのステージで、同じくナノリータPの「手首を骨ごとジョッキリ」を歌ったことがあるのですが、それ以来「もし次にボーカルでUTAUのライブイベントに出られる機会があるなら、きっとこの曲を」と密かに願い続けていました。夢が叶いました。ナノリータさんの健音ちゃん三部作がとっても好きなのです。もし次の機会を得られたならもちろん「紅いクサリ」を歌いたいですね!!(調子に乗っている)
 思い入れただけあって、振付に歌い回しにと特に気合の入った一曲になりました。狂気とキュートをシームレスに行き来する歌唱を心がけました。
 MCでも触れましたが、練習中のこの曲の通称は「地獄絵図」でした。歌詞の内容を見るにあんまり間違ってない気もしますが、ナノリータさんほんとにすみません。
2.優しき魔導師
作詞:いーちゃんP 作曲:霧島柚衣 唄:緋惺(あけさと)

 ゆーいさん枠。原曲の緋惺さんが愛らしい声ですなおに歌う一方で、私はちょいミュージカルっぽく、アレンジ入った歌い方で攻めてみましたがいかがでしたでしょうか。鬼門のウィスパーボイスやファルセットも積極的に盛り込み、情感豊かに歌えるようにがんばりました。リストベルの音も雰囲気アップに貢献できたかな?
 ゆーいさんのバイオリンがばっちり本領を発揮した一曲でもあります。エレキバイオリン、ありゃあ反則ですね……かっこいいですよね……平沢進みたいで……
 ハルモニアの分の曲も含めて、今回歌った曲の中でなぜかいちばん歌詞を覚えるのが難しかった気がします。
3.キャンディ×バード×ブリッジ
作詞・作曲:DEZ 歌:雨鳥ユウイ

 DEZさん枠。しっとりした後は「うるせー!飴投げんぞコラァ!!」
 セットリストが決まった後「この曲で飴投げパフォーマンスしようぜww」と思い付きで言い出したら、あれよあれよという間に事が運び、なんとほんものの「パンダ飴」(金太郎飴みたいなかんじ)を客席へばらまくことになっちゃいました。キャッチできた人はラッキーですよー。ぶつかった人はごめんなさい!こんなやんちゃを大目に見てくれたライブハウスのみなさんに深く感謝いたします。
 間違いなくぱんだあめの出番で最高潮のテンションでした。自分の体の奥から、勢いに乗ってすこーんと高音が出る感覚は練習の時から気持ちよいものでしたが、本番は格別ですね。
4.明け方の空に落ちる星
作詞・作曲:いーちゃんP 歌:重音テト

 いーちゃんさん枠。〆は重音テト生誕祭参加作品のこちらをゆったりアレンジで。この大舞台で「かさねてと」の5文字を歌うプレッシャーたるや。
 これは私の得意音域にばしっとハマる歌で、練習で初めて歌った時にいーちゃんさんにも「かっこいい!」と言ってもらえたのがとっても嬉しかったです。最後のサビに入る直前で楽器陣が無音になってボーカルだけになるフレーズを用意したんですが、これがめちゃくちゃ気持ちよくて。いいエンディングだったでしょ?

◆楽団ハルモニア
 ボーカルの藤本萌々子さん、キーボードの市蔵さん、ドラムの毎夜P、ベースの30代P、ギターのワザマさん、フルートの風原さん、トランペットのマンボウさん(なんと関西からはるばるご参加いただきました)、コーラスの私というこれまた愉快な編成のバンドです。大トリでした。
 総勢8名ということで全出演バンド中最多人数!あと、ご覧の通りとんでもねぇ実力者揃いの中へ自分が混ざっていたのは、今思い返してもやはりとんでもねぇことだったと思います。
 最初のうちは与えられた役目を果たすことだけに一生懸命でしたが、いつしかハルモニアの練習そのものが楽しみになっていました。毎回スタジオに入るのが楽しくて、幸せで仕方がありませんでした。
 私は、このバンドがとても好きでした。ここにいてもいいという実感が、ハルモニアの皆さんと過ごせた時間がいとおしく、私の宝物でした。30代さんには「いてもいい、じゃなく、いるべき理由を自分で勝ち取ったんだよ」って言ってもらえたけどね。
 ぱんだあめの後に少し時間を置いての出番だったので、ハルモニアでは衣装替えしてみました。コルセットとその他小物類を外して、ロングスカートに履き替え大人の装いに。体裁は整えつつ、ボーカルの萌々子さんよりも目立ちすぎないよう気をつけました。
 何といっても萌々子さんの「イカれたメンバーを紹介するぜ!」のMCが傑作で、twitterでもちょっとした語り草になっていました。ちなみに、萌々子さんがうっかり私の紹介を忘れてしまい、そのまま進行しそうになるというハプニングがあったのですが ……だそうです。えびですしね[>({{{,,,・ω・、)
▽セットリスト▽
1.カキツバタオルケストラ
作詞作曲:am:(藍乃えむめろ) 唄:染、滲音かこい

 魔法少女コンピレーション企画「metamorphoze」参加作品です。
 一発目は華やかに。アウトロのアドリブリレーが最高にゴキゲンでした。バンドメンバーの勇姿を間近の特等席で堪能できる幸せは、このポジションの特権だったなと思います。なんだかんだで、やった中ではこの曲がいちばん好きだったなあ。
 アンコール後はもう一度この曲のアウトロを演奏し、それをBGMにももこさんが出演バンド紹介をしました。スタッフロール感。
2.劇団キンピカ(雨天中止)
作詞・作曲:ナノリータP 唄:重音テト コーラス:桃音モモ

 ここでもナノリータP!「みんなのUTA」タグもついているシュールかわいい元動画は必見です。☆<アイヤー
 試行錯誤の末にジャズっぽいアレンジに落ち着きましたが、そんな中で「サビの『アイヤー』をどう料理したらいいんだ……」というのが最後まで私の悩みでした。結局好きなようにやっちゃったけど。
 30代さんのベースから静かに始まり、市蔵さんの奏でるキーボードの音はキャンディみたいで、そんなイントロが気持ちよくてゆらゆらと揺れていました。
3.Starlike
作詞・作曲:neL(毎夜P) 唄:Mac音ナナ、桃音モモ
※コンピレーションアルバム「with:」収録。ネット未公開ですが該当アルバムのクロスフェード動画があります↓

 幾度となくライブイベントが決まってバンドを組むたびに、ももこさんが「これやろ!」と希望してはメンバーさんに却下されてきたといういわくつき(?)の難しい変拍子曲ですが、今回満を持して登場しちゃった感じです。この曲を練習していると、30代さんとワザマさんが終始苦悶の表情を浮かべていたことを今もはっきりと思いだします。まったく、いったい誰がこんな難しい曲を書いたんだろう(棒)
 私はモモさんパート(追っかけコーラスする側)を担当しました。サビの音域だとファルセットにせざるを得ない部分があったのですが、それでは声量とメリハリが出ないということで、そこだけオクターブ下げて歌っています。ちょっと男役になった気分でした。
4.ホワイトナイト
作詞・作曲:ナカノは4番 唄:桃音モモ

 ドラムのアレンジ、そして毎夜さんの熱いプレイングがめっちゃ好きでした。自ら率先して手拍子を打ってたのですが、ついてきてくれた人ありがとうね!練習の時からあれをやるのが夢だったんだ!
 これも楽譜を渡された時点ではサビやBメロのコーラスがファルセットに該当する音域で、前述のStarlikeと同様の経緯でオクターブ下げています。
 終盤でなんと私のソロパートがあります。この時ばかりは待ってましたとばかりに熱唱しました。出しゃばっちゃったかもしれないけど、ももこさんとはまた違った味わいを楽しんでもらえてたらいいなーなんて。
▽アンコール▽
1.Intermedio
作詞:桃華なゆた 作曲:市蔵 唄:重音テト

 てとこんピ!(仮)参加作品です。テト姉の出自を匂わせつつ、ここから、今から歩きだすのをそっと応援するような、見送るような、見送られる側のような、そんな歌です。歌いながら自ら励まされているような気分になったものでした。
 さあお楽しみのアンコールのターンです!私達はいったんステージを退場してからの再登場。今回のアレンジではピアノとボーカルだけの静かなイントロから始まり、終わりへ向けて一層の盛り上がりを見せました。
 半音単位の細かい複雑な動きが多く、実はハモるのが難しい曲でした。まったくいったい誰が(ry
2.ダカラ、ウタウ
作詞・作曲:inaphon 唄:デフォ子
※コンピレーションアルバム「UTAUSEKAI」収録。フルはネット未公開。初出はこの動画のエンディングとして使われているショートバージョンです。↓

 2012年に開催されたライブイベント「UTAU SONIC」でも、この曲がアンコールとして演奏された経緯があります。その時客席にいてキャーキャー言ってる側だった私が、3年の時を経てまさかステージに立つ側となり、この曲を演奏することになろうとは誰が想像できたでしょうか。
 この曲が始まる頃にはもう涙目になっていましたが、すんでのところで歌に支障を出さずに済みました。泣きながら歌ったテイクが許されるのは、きっと世界中でマイケル・ジャクソンだけだと思うのです。
 これでもう、ハルモニアとしてはおしまいなのだと思うとさみしくて、そして目の前の景色があまりにも綺麗で、目頭を熱くせずにはいられませんでした。その日の夜、布団の中で思い出してぞんぶんに泣きました。

 その他、いろんな思い出。
・当日朝に秋葉原駅で人身事故発生。各 路 線 で 遅 延 続 出
・衣装が半袖のブラウスだったのですが、うっかり上着を羽織らずに買い出しに出てしまい、めっちゃ寒かったです。でも会場に戻るとすごい熱気で半袖余裕!
・開幕からふっつーに客席で楽しんでおり、超充実したいい笑顔で楽屋に帰ってきた風原さん
・マンボウさんの差し入れのプリンが絶品でした。ごちそうさまでした。
・楽屋待機中、シオミズの出番にて静かな時間がずいぶん長く続いたので、すわトラブル発生かと焦ったが、MCが長いだけだった件(関西ノリおそるべし……)
・上記に加えて、メンバーの方の「塩対応」Tシャツに爆笑。やまふぁあさんだったかしらん。
・ぱんだあめのリハ中、リラックスせんとて「にっこにっこにー」をしていたら、気付かぬうちに目の前にスタッフの銀鮭さんがいらして、凍りつかせてしまいました。すいません。
・うどんちゃんとランドルトちゃんが最前列でサイリウム振ってくれました。キャハッ☆ありがとー!
・スーパー飴投げタイムで私が取り出したのはパフ(※プリンセスプリキュアのマスコットキャラ)のぬいぐるみポーチです。パンダじゃなくてスイマセン……
・ナカノは4番さんと印象が似ていると噂の修造さん、副交感神経にて「なつのみぞれ」アレンジを披露したら曲まで似ていると話題に。
・これだけたくさんの出演バンドがありながら、なんとタイムテーブルから大幅に遅れることもなく、巻きすぎることもなく、ほぼ予定通りに進行していました。すごい。
・終演後の大忘年会にて他バンドの席へご挨拶に向かったところ「あっ!ぱんだあめのセクシーな人だ!」 (>ω・)
・大忘年会のビンゴ大会にて熱いクレーマーが続出(いーちゃんさん「出ないんだけどォォ!!」)
・ワザマさんのギターは濡れる!キーボードを弾く市蔵さんってセクシーだよね!と熱弁したのですが、同意してくれたのがなぜかほとんど男性ばっかりという事実
・帰宅後に録画しといたファフナーEXODUS第25話を観ました。……神妙な面持ちになりました。

 準備期間は長いようであっという間で、当日も長丁場とはいえ、終わってみればあっという間なものでした。
 先に書いたように、2011年の頃の私はUTAUの世界に飛び込んだばかりで、ウタソニでは観客席にいる方の人間でした。ずっとその側にいたのに、その自分がここまで大規模なライブに出ることになって、名だたる方々との共演を果たしてしまうなんて、本当に夢みたいでした。
 お誘い頂いて失礼な話ですが、私みたいなのがこんな中に混じっていていいのかな、と思ったことがまったくないわけではありません。しかしぱんだあめも、ハルモニアも、私の小ささなどまったく気にせずに受け容れてくれました。そして私自身も、音楽を、歌唱を通じて生身の自分になることで心もほぐれ、いつしか練習そのものが楽しみになりました。
 本番が近づくにつれ、もちろん当日が楽しみではあったのですが、一方では「もっとみんなと一緒に音楽したい。みんなの音に囲まれて歌っていたい」という気持ちもまた日増しに強くなっていったのです。そしてそれが、アンコールの時の涙へつながりました。
 今までいろんな団体に所属して何かしら発表するなり、舞台を踏むなりといった機会は数多ありましたが、本番が終わってしまうのがさみしいなどと、もうこのバンドでの練習がないことがさみしいなどと、このような気持ちを味わったことはありません。
 生まれて初めての感情のなか、すべてを終えたあとはただ幼子のように泣くことしかできませんでした。それは、生まれ落ちる痛みと温かさに似ていました。
 いつも、どんなところでも周囲の顔色をうかがいすぎて疲れてしまうきらいのある私が「誰かと一緒に何かをすることの楽しさ」に改めて触れることができた、そんな体験でした。

 本当は他のバンドさんのパフォーマンスも見たかったのですが(見たかったに決まってるだろ!!滲ムンですとかカルペムジカとか保健だよりとか!!超聴きたかった!!よ!!!!!!)実は直前までの体調不良のため、出番までは大事を取ってずっと楽屋にこもっておりました。ほんとに残念なのですが、私のことですから、客席にいたら間違いなく楽しみすぎてわずかな体力を使い果たしていただろうと思われるので、これは正しい判断だったと思います……
 この辺りの詳しい事情は続きに書いておきました。

 あれから3ヶ月とちょっと経った今でも、こうして振り返っていると思いがけず涙しそうになります。
 いろいろと長く書きましたが、総括すればとにかく「楽しかった」の一言に尽きます。そのきらきらした思い出は、私にとって二度目の青春に他なりません。
 あの日会場で演奏を聴いてくれた皆さん、当日に至るまで応援してくれた皆さん、共に素晴らしいステージを作り上げてくれた出演者の皆さん、駆けずり回ってくれたスタッフの皆さん、池袋ミスマッチの皆さん、
 そして主催の藤本萌々子さん
 お疲れさまでした。
 ありがとうございました。 またどこかでお会いいたしましょう。
 
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【11/23更新】12/19(土)池袋mismatch「UTAU FESTIVAL!!」に出演します

  • 2015.11.23 Monday
  • 22:30
2015年を締めくくる、UTAUオリジナル楽曲による一大ライブイベント。

◆UTAU FESTIVAL!!
公式ホームページはこちら
公式Twitterアカウントはこちら

2015/12/19(土)
会場 mismatch
→〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-44-10 タイガースビル1F
TEL:03-6915-2774

【チケット情報】
前売及びTwiPla割引 ¥2,300+ドリンク¥500 / 当日 ¥2,500+ドリンク¥500
★前売券について★
10/3(土)開催のUTAUオンリーイベント「君とUTAU日々」における前売券委託販売は終了しました。
「project Tricolored」様、ありがとうございました。
★TwiPla割引について★
こちらからどうぞ!

【出演陣】
<メインステージ>
♪楽団ハルモニア
ボーカル 藤本萌々子
キーボード、トロンボーン 市蔵
ドラム neL(毎夜P)
ベース 30代P
ギター ワザマ
コーラス 甘えび
フルート 風原
トランペット Man_boo

♪Private Maniac Performer
ボーカル 小山乃舞世
ギター ミナツキトーカ
ギター hario
ベース nakano4
ドラム neL(毎世P)

♪THE 滲ムンです。
ボーカル 雷地ゆう(マサミチ)
ギター ぴぼ
ギター バッチオ
ベース さきし
ドラム ぐー
キーボード 市蔵

♪シオミズ
ギター、ボーカル 薄塩指数
ベース、コーラス やまふぁあ
ドラム ペンギン

♪㊛バンド
ボーカル Reona
ベース デスおはぎ
ギター ワザマ
ギター ゆうちゃん
ドラム 横田挙章

<サブステージ>
♪etritt
ベース かしま
ボーカル cyan
ギター akot
パーカッション C

♪carpe musica
ギター等 みやびし
ボーカル 九
ベース 新藤白兎
キーボード kiwa
カホン どーらん美人
チューバ ですけ

♪保健だより
ボーカル、ギター 月代白亜(保健体育P)
ボーカル、フルート れいな
キーボード、アコーディオン miw

♪ぱんだあめ
ボーカル 甘えび
ギター、キーボード DEZ
ギター いーちゃんP
バイオリン 霧島柚衣

♪副交感神経
ギター 修造
ボーカル にー
キーボード tamaGO
カホン オオハラシンイチ
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「音楽と流星群」ありがとうございました

  • 2015.11.23 Monday
  • 01:16
こちらの記事でお伝えしておりました、下北沢はmona recordsさんにて開催されました11月21日のライブイベント「音楽と流星群」が無事終了いたしました。お越しいただきました皆様、出演者およびスタッフの皆様、ありがとうございました。お疲れさまでした。
私は藤本萌々子さんからお誘いを頂き、#2307のゲスト枠として、琴の演奏とコーラスで後半2曲に参加いたしました。あんなにも間近で、若い年齢層の方に(!)自分の楽器の演奏を真剣に聴いていただける機会はたいへん貴重なものでありました。

前半の3曲「月光食堂」「なつのみぞれ」「ホワイトナイト」に続き、後半は新居昭乃さんの曲のカバー「昼の月」「Lhasa」をお届けいたしました。
アレンジにあたっては2曲とも、まずはそれぞれ特定の楽器のパートにクローズアップし、そこにある音を可能な範囲で拾っていき、手の空くフレーズがあれば他の楽器のラインにも注目しました(昼の月のサビのバイオリン部分など)。あまり複雑なことはせず、それでも合わせ爪、すくい爪、かき爪、トレモロ、グリッサンドなど基本的な奏法は一通り織り込めるように楽譜を書きました。この楽器のおいしいところはだいたい伝えられたかなと思います。自分以外に読めるメンバーが誰もいなかったため、誰にもこの会心の出来を共有できなかったのが残念です!(参考画像

昼の月はアルバム「RGB」を聴いた時、1曲目に収録されていることもありとても強く印象に残った曲でした。実は、去る7月26日に小手指で行われたセッションオフで萌々子さん、市蔵さんと既に合わせたことがあったりします。今回のお話を頂いた際にぜひあれをライブでということで、すんなり決まった曲選です。
冒頭のアルペジオがやりたかった。原曲でこの部分にどの楽器を使っているのか恥ずかしながら存じ上げないのですが、あのアルペジオだけで曲の世界にぐっと引き込む力があると思っています。のでアルバムのイントロダクションとしても最高なんですよね。お琴で再現してみると程よい緊張感が生まれてまた違った味わいに。
間奏にはおいしいソロもあるので、弾いている側としてもたいへん幸せになれました。

Lhasaはアルバム「ソラノスフィア」より。2曲目は複数の候補がある中で、これは最も難しそうだぞという予感が最初からしていました……が、神秘的な雰囲気に魅せられてぜひこれでいきましょう、と。
トレモロ地獄でした。さすがに胡弓のパートの完コピは無理だったのでだいぶ簡略化しています。一部ブズーキのパートも盛り込みました。土台を固めつつ技巧的な演奏は市蔵さんがやってくださる(であろうと踏んでいた。実際助けていただきました)ので、お琴はシンプルにのびのびと弾けるように仕上げました。聴きどころはイントロ後の指弾きによって生まれる幻想的な音です。1番サビの直前のソロには一部の弦にオクターブ上で鳴る処理を仕込んだんだけど、これ成功したんだっけな……もう記憶がないぞ……
コーラスはけっこう慌てて仕込んでおりまして、弾きながら歌えるかということも不安だったのですがご好評頂けてありがたいです。比較的単純なハモりだったので助かりました……。萌々子さんの抑揚と息遣いに寄り添った上で、安定感と包容力のあるコーラスワークを目指しました。ほわーん。
ちなみに、「ソラノスフィア」収録曲については新居さんご本人が解説しているページがあり、Lhasaのこともばっちり触れられています。聴きに来てくれた中で興味のわいたかたはぜひ思い出しながら読んでみてね。9曲目です。→こちら

市蔵さんの安定感ある細やかで玲瓏なピアノ、筝の音が持つ幽玄な魅力、そして何より新井昭乃の世界を体現しうる萌々子さんの唯一無二の歌声の重なりは、想像以上に心地よく胸が震えるものでした。おそらく客席のみなさんが肌で感じていたであろうものを、同じように私もステージで感じていました。
また、今回PAさんには非常によくしていただき、筝も歌もたいへん心地よくパフォーマンスを行うことができました。10年以上お琴をやっていて、こんなにも落ち着いて気持ちよく演奏できた音響は、生まれて初めてかもしれません……
終演直後から嬉しいお言葉の数々をたくさん賜っております。演奏者冥利に尽きます。条件さえ揃えばぜひまたやりたいと、思うことができます。本当にありがとう。
お琴で演るなら「叶えて」もいいし「三日月の寝台」もいつかきっとやりたい……たぶん弾きながらぼろぼろ泣くだろうけど……
ZABADAKの「にじ・そら・ほし・せかい」もいいですね。となるともう一人ボーカルが必要だ。

スタッフのみなさんには度々「そんなに遠方からこんなに大きな楽器を……」と労をねぎらっていただいたのですが、萌々子さんのためならエンヤコラであることは重ねて申し上げていきたい。
お琴は長さ180cmに及ぶ長い楽器で、そんなデカブツをどうやって持ち運んでいたのかというとですね、この画像を見ていただければおわかりいただけると思うのですが、キャリーカートに紐でくくりつけてゴロゴロ転がしてます。
おかげで平地移動はとても楽になりました。ただやはり高低差があるときつい。この3日間でバリアフリーの重要性を痛感しました。
さすがにここまでの大荷物を携えての長距離移動が苦にならないレベルの腕力を身に着ける、というのはあまり現実的ではない気もするので、階段を避けるルートとエレベーターを手早く探し出せる能力を習得しようと思いました。できる限りの工夫で、少しでも楽できるように努力をしよう。
そして今回の教訓として「現地で借りられるものはできるだけ借りて荷物は軽くすべき」ということを学びました。何も譜面台まで持参することはなかったんだ……とほほ
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11/21(土)下北沢mona records「音楽と流星群」に出演します

  • 2015.09.23 Wednesday
  • 01:42
このたび、かしまさん(→Twitter)主催のライブに出演させていただく運びとなりましたのでご報告いたします。

◆音楽と流星群
2015/11/21(土)
会場 mona records
→〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-13-5 伊奈ビル2F&3F
 下北沢駅(小田急線、京王井の頭線)南口より徒歩1分
入場 17:30 / 開始 18:00

【チケット発売中】
前売 ¥1,500 / 当日 ¥1,800
前売券のお求めはこちらのページから

【出演陣】
etritt (cyan、akot、kashima、C)
shabongazer (miamoeba、トールエサキ)
#2307 (藤本萌々子、市蔵、毎夜P、甘えび)

 ******

歌声合成ツール「UTAU」を通じて活動する方々が集まるライブです。
私はゲストミュージシャン枠ということで、#2307のセットリストのうち2曲に琴の演奏で参加いたします。
萌々子さんのボーカル、市蔵さんのキーボード、毎夜Pのドラムという豪華メンバーの中
ひとりだけこのような伝統楽器ということで、異彩を放っており恐縮です……。

念願の琴の演奏でのライブ参加です。ひとつ夢がかなうことになってわくわくしています。
所属しているおことの会ではいつも文化ホールや式典会場など、かしこまって大きな舞台で弾くことが多かったのですが
本来室内楽向けであるお琴にとって、こうしたアットホームなライブハウスで音を間近に感じていただくことも
本領発揮できるシーンのひとつではないかと考えています。

なにとぞよろしくお願いいたします。
 

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