「RPGを初めて遊ぶ人のためのRPG」を遊びました

  • 2016.04.05 Tuesday
  • 23:12
作者:えあてき 様
ホームページ:http://airteki.web.fc2.com/
第6回WOLF RPGエディターコンテスト総合グランプリ10位受賞。

「冒険?なにそれおいしいの?」
そんな新米冒険家にお勧めな『冒険家体験ツアー』!
旅の案内人・妖精ペックがあなたを冒険の世界へご案内します!
――というストーリーのゆるゆるさくさくRPG。
「四つの宝玉」を求めて旅をする主人公に事件が発生!?…無事に「卒業試験」を終えることができるのか?

――コンテストのゲーム説明より引用

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 時々思いついたようにフリーゲームを求めてさまよい、没頭するという発作(?)があります。最近は専らウディコン結果発表から探している。
 久々にそんな発作に見舞われた矢先、巡り会えたこの作品のことを書きとめておこうと思います。

 第6回ウディコン出展作品だと5位の「ソラドウト」(これもよいものでした。いつかまとめる)、7位の「ユトレピアの伝説」(長いこと中断してる……すみません)を遊んだんですが、もしかしたらまだ見落としてる名作があるやもしれん、ともう一度結果発表ページをじっくり眺めてみたところ、こちらのタイトルが目に止まりました。

 こういう「名は体を表す」コンセプト性に非常に弱いです。
 サンプルとして載っていたプレイ画面もシンプルですし、こんなタイトルのゲームなら心折れずについていけそう!と思えました。(凝ったシステムやUI、複雑な世界観のゲームを開始数分で挫折した経験があるもので……)
 一方ではコンテストのレビュー欄で「(最序盤のチュートリアルを終えた後)村にたどり着いたあたりからは本当に楽しかった」と書いておられる方がいらっしゃいました。「何があるんだろう、とりあえずそこまでやってみたくなるな」と思いますよね。というわけで、 遊んでみました。

 基本的操作から探索・戦闘に至るまでチュートリアルはとっても丁寧でした(←その作品を遊ぶのが初めてであれば、チュートリアルはまじめにこなすヤツ)こちらを置いてけぼりにしない雰囲気づくりが嬉しい。
 練習ダンジョンを踏破した後は冒険の拠点になる村に着くのですが、その村に居着くまでの流れが楽しすぎます。空き家を借りるために村長さんのところへ行こう、ってモンハンクロスで見た流れだこれ!序盤はそういうわけで村長さんから空き家借用のお許しを得るため、村人のみなさんの好感度を一定数まで上昇させることを目標に動くことになるんですが(話しかける、お願いをきく、おつかいをする等)それを通してより探索やモンスター相手の立ち回り、世界観への理解が深まります。空き家を借りられる頃にはすっかり慣れたもの。
 また、頼まれたおつかいやゲームの目標などはメニューの「クエスト」欄にまとめて表示され、「今何をすればよいか」を見失うことがありません。同時進行でいっぱい受注しちゃう人なので助かる……。

 初心者向けを謳いつつやりこみ要素も充実している中で、特に「お料理」システムにはのめり込みました。Ruinaにしろ新世界樹の迷宮2にしろ、RPGの中のお料理要素ってとっても好きなのですがこれも例外ではありませんでした。なんという飯テロゲー!
 このゲームにおける料理は「レシピを埋めて、新メニュー考案に苦しむ酒場の主人に提案をしてあげる」というものであり、新世界樹2のように一時的探索準備として食べるというわけではないのですが(酒場のメニューに追加されればそれを食べてHP上限値を増やすことはできる)困ってる人は助けたいし、とりあえず空欄があると埋めたくなっちゃうよね。
 欲しい食材のドロップを求めて血眼でフィールドをさまよい歩き、戦闘をこなすあまりちょっとレベル上げすぎちゃったのもよい思い出です。グレムリンとか遺跡荒らしとか遺跡荒らしとかな!許すまじ!!
(※何回も逃げているとステータス欄の「○○な冒険家」という肩書きがランクダウンしてしまうので、エンカウントしたら最後ちぎっては投げちぎっては投げするしかありませんでした……そこだけがちょっとつらかった)
 最初からすべてのメニューを作成できるわけではなく、時にはこのように僻地の敵から材料を調達しなければいけないし、また戦闘経験値で上昇するレベルとは別に「料理経験値・レベル」が設定されていて、より上級のレシピを解禁させるには積極的に台所に立って料理レベルを上げなければいけません。
 その甲斐あってカカオからチョコレートを作れるようになったり、いっちょまえにエッグベネディクトを作れるようになったり、セットメニューができちゃったり、レシピは次第に本格的・おしゃれ・豪華になっていきます。この主人公けっこう器用だぞ!

 お話に関してですが、拠点を築いて冒険家稼業が板につき始めてからはだんだん雲行きが怪しくなっていきます。むしろここからが本番。とんだタイトル詐欺だよ!(※もちろんいい意味で言ってます)
 不穏な展開の中でも目的を見失わずにがんばって、がんばった先には衝撃の事実があって、でもやっぱり最後にはいいことがありました。そんなお話です。
 プレイヤー=このツアーの主人公というゲームの性質上、全編通して「主人公がしゃべらない」ことも個人的にはポイント高かったです。汗マークやお花マークのついたふきだしを頭上に出すことで最低限の感情表現をしている程度。キャラクターが固まってる主人公もそれはそれでよいものですが、台詞のない主人公には愛着がわく派です。
 これ以上のことはネタバレを含んでしまうので、キャラクターやお話については追記にて……

 現在はクリアして料理のメニューも埋めて、アイテム辞典に少し空欄を残すのみというところまで来ました。
ググってみたところ、どうも緑色の宝箱からのランダムドロップらしいので後は運任せだ……!やるからにはコンプリートしたいのでそのうち埋めます、そのうち。
 既に何回も言われてることだけれど、「初めて遊ぶ人のための」と銘打っているからといって熟練者さんお断りというわけではないし、前述したようにやりこみ派の私でも非常に楽しめたRPGでした。作中に登場する謎かけやパズル要素は簡単すぎず、程よい難易度でストレスになりません。
 コンセプトに沿って初心に帰れる人、まじめに楽しめる人に強くおすすめしたいです。レッツ冒険家体験ツアー。
 
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 私は、妖精のペック君がとても好きでした。

 チュートリアルでは主人公=私の取得したアイテムを預かるという名目で一時的に取り上げちゃったり(おまいはお年玉を預かる親御さんか!なお、ちゃんと後で返してもらえます)、サポートで入ったイベント戦闘とはいえうっかり負けてしまい「ごめんごめん、次は本気出すから」とのたまったり(本気じゃなかったのかよ!)、アクシデントに際しては「君がなんとかしてよ。さあ行った行った」なーんて言って甘やかしてくれません。最初は、シニカルで毒舌系の子なのかなと思っていました。
 しかしナビゲーターとしての彼はとても基本に忠実で、なんだかんだ言いながら親切でした。自前で回復魔法を習得できないうちはペックのヒールウィンドにとても助けられました。
 だから空き家で寝床問題が発生した時、よし!ペックのベッドを作ってあげよう!って流れになって、本当に嬉しかったんですよね。いつもお世話になってるお礼ができた。「ありがとう、大事に使うよ」って言って喜んでもらえて私も幸せになれました。

 これからもペックと一緒にがんばろう、と思ったその矢先の行方不明騒ぎだったのでたいへん動揺したし、喪失感に襲われました。主人公である自分にとって、彼がこんなにも大きな存在になっていたのだと痛感したものでした。
 でもペックのことが大切で大好きだからこそ、彼とした約束は守らなくちゃいけない、目的は果たさなければいけない、と思ったのです。タイミングよく現れたニシキのことを最初は疑ってしまったけど、ニシキがその約束のことを知っていたことがわかってすぐに考えを改めました。誤解してごめんね。
 困った時に攻略の参考にもしたここの攻略日記のFugaさんは、最後の扉の前での場面でリア寄りの心情であったことを綴っていますが、私はまるで真逆でニシキを信頼しきっており、リアのことをずっと警戒していました。
 「それができるとすれば女神ヴェーテだけだ」というペックの発言、聖夜祭会場での「ヴェーテってリアと似てると思うの」というリアの発言を私はめっちゃ深読みしていて(爆ボンバーマン2の影響を受けすぎてて……)、神殿と最後の搭での“この先の展開を知っているかのような物言い”でいよいよ怪しいぞと思い、扉の前で何が何でも引き留めようとしてくる彼女の様子に“妨害する意思”をはっきりと感じ取り、こりゃ完全に黒だ!!!!と確信した次第です。

 そりゃあ、ね、相棒が突然いなくなったらさみしいです。ペックがいないとさみしいですよ。双子の搭だって本当はペックといっしょに歩きたかったよ。できるものならまた会いたいとずっと思いながら冒険をしていました。
 でも、繰り返しますが、ペックのことが大好きだからこそ、立ち止まれないんです。
 大好きなペックと約束したことだからこそ、私は扉を見つけて元の世界へ帰るという目的を忘れちゃいけない、果たさなければいけないんです。
 その意思を固くしていた私には、リアの言葉は効かなかったのでした。(でもお話を進行させるためにはいったん引き返すそぶりを見せないといけない……もどかしい)
 ああでもないこうでもないとニシキとリアがモメるその場に颯爽と現れたペックのなんと頼もしく、心強かったことか!どこに行ってたの!心配したんだからね〜!!(泣)

 「こいつ怪しいな」という勘が当たってしまったのは複雑だったけれど、リアは終始一貫してリアだったので、あんな調子なものだから毒気を抜かれてしまいました。これがマジで性根が悪くてどうしようもないヤツだったらてめー一発殴らせろ!!ってなるとこなんですけど、彼女の場合はエンディングの後も笑って許せちゃうというか。社長ですしねー。
 めでたく社長に引き抜かれちゃったことですし、ペックともっと一緒にいられるわけだし、今後もみんなと仲良くやっていこうと思う新入社員でありました。

好きなのでとりあえず音声で気持ちを形にしてみました。少年らしさの演出を忘れかけているあぶない。
 
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